2017年7月1日(土)東北にて

新潟から豪華フェリーに乗り、秋田から青森へと日本海岸線の風景を堪能する五能線の列車、そしてその後、白神山地、津軽平野、岩木山の雄大な景色を楽しみながら詠んだ詩。

川の流れも人生のようだ。何もないところに細い一筋の流れから生まれ、青春を熱く生きる若者のように泡立ち激しくうねり急に曲がったり落ちたりしながら、徐々に緩やかになってゆく。そして少し分別がついた大人のように、少しずつ幅も広く深さも深くなり、多少にことには動揺せず船を運ぶこともできるようになる。さらにその先は、枯れた老人のように流れているのか止まっているのかはっきりしないようになり、そして静かに静かに、そして静かに吸い込まれて消えてゆく。母なる海へ。

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