今夜は8時頃往訪。奥に3人の男性連れ、その手前に3人の男女、入り口付近にもお客様ありで、いつも通りの賑わいであるが、ひとしきり皆さんの食事が落ち着いた後であり、マスターもそこそこ会話する余裕がある。
そういえばマスター!そろそろゴールデンウィークですね。今年はどこか出かけるんですか?
★まだ、何も決めてませんが、出かけるとしてもそんなに遠くには出かけませんね。
ちなみに、昨年はどうでしたか?
★等々力渓谷へ行ったんだけど、30分もあれば十分で、食事するところもないし、たいしたことなかったね。
うちは、今年は、長瀞とかどうかと思って検討してるんですよ。
★あ~あっ、長瀞ね。うちも何年か前に行きましたよ。西武のレッドアローで行こうとしたら、満席でなかなか予約取れないんですよ。早めに予約した方がいいですよ。帰りは、川越寄ったんですね、小江戸ってやつですか。そしたら、その後、菓子屋横町が火事になったんですよ。
マスターがこっそり火をつけてきたんじゃないですか?
★私はそんなことしませんよ。私がやるのは、心に火をつけるぐらいですね!
おっ!珍しくきれいな落ちと感心していると、奥の3名のお客様のうち、真ん中の方が、居眠りしているのを見て、
★お客様!だいぶお疲れのようですね、たいした仕事もしてないのに!
などと、心に火をつけるどころか、心ををずたずたにいじめ抜いて楽しんでいる。
女性の心には優しく火をつけ、男性はいじめ抜く、いつでもマスターが主役の寿司竜である。