寿司竜日記 2018年11月8日(木)晴れ

またまた痛風で足が痛む中での往訪である。今夜は奥に2名、その手前に超エリートバンカーらしき方である。今宵もウィスキーをいただくのだが、先般Hさんからいただいたボトルは恐れ多くて飲み難いため、新たにボトルを入れようとしたら在庫がない。もったいないがやむなくHさんボトルをいただく。

マスターは隣の超エリートバンカーらしき方と談笑中であるが、超エリートバンカーらしき方が愛読しているのは、あの「東京スポーツ」である。バブルの頃から毎日読んでいるとのことで、マスターとよく話題が合う。エリートと言われる方は、普通東京スポーツを読んでいるなどと口が裂けても言えないものであるが、この方はなかなかできる方のようだ。金融政策を語るにもやはり末端の庶民の生活が解ってこそであり、そのためには東京スポーツをネタに、ここ寿司竜でマスターと議論するのがもっとも良いのである。やはり、日本の金融政策は寿司竜が動かしているのである。すごい・・・。

と、そこに電話の呼び出し音である。

「あっ、(ボクシングに超詳しい)○○さんかな!」とマスターが言うと、係のモノが、「そうです、○○さんが今日はお一人です」などと、息の合った対応である。金融政策を動かす力もすごいが、電話の呼び出し音でぴたりとお客様を当てるこの感もすごい!と超エリートバンカーらしき方も思ったであろう。しかし、そもそも電話をかけてくるお客さんの総数が3人で、そのうち一人がすでにお店にいたら、当たる確率は1/2。さらにそのうちの一名が、もし昨日一昨日と来ていたらさすがに今日は来ないだろうから残りは確実に解る、ということなら驚くには当たらないが、実際はどうであろう。

そうこうするうちに、そのボクシングに超詳しい方が来店し、「メイウェザーとレナードがやったらどっちが強いですかねぇ」「○○でしょう」「そうですよねぇー」などと、今度はボクシングの世界を動かしている。金融政策から、ボクシング、そして競馬・パチンコと話のジャンルが広く深い、恐ろしく博識なマスターである。いずれ、人間国宝になるであろう。

ボクシングに超詳しい方とマスターの話もつきないが、一瞬話が途切れた隙を狙って、Hさんからいただいたボトルの顛末を報告する。やはり、このウィスキーのボトルに刻まれた白いHさんのサインを是非見てもらわなければいけない。これは、村田がゴロフキンに勝つよりありえないことかもしれないからである。しかし、そのボクシングに超詳しい方は、さほど、感動してくれない。やはり、その方は、村田がゴロフキンに勝つ方がよいのであり、Hさんのボトルは眼中に無いのである。かわいそうなHさん。

でも、本当にこのウィスキーは美味しい、香りもよい。次回もお世話になりますと、ボトルに感謝しつつ本日はおいとまいたしました。

愛情がこもったHさんからのプレゼント

シェアする

フォローする

%d人のブロガーが「いいね」をつけました。