12月も大分押し詰まってきた寒い中、本来忘年会の人々で賑わうはずの神田の町を抜けて寿司竜に向かう。いつもならたくさんの予約のお盆が迎えてくれる寿司竜も今夜はお盆が一つだけで寂しい。
「ふぅ~、マスター、今夜は寒いですねぇ~」
「ほんと、俺のギャグより寒いね」
と、軽いジャブであるが、マスターのギャグより寒いのはアラスカぐらいのものだろう。この寒いギャグにただでさえつらかったこの一年よく耐えたものだと自分を褒めたくなるが、その寒い場所にクリスマスイブの夜に予約を入れた妙齢の方々が居るらしい。
クリスマスイブに寿司竜とは、何てロマンチックな方々なのだろう!この寒さにも耐えられる熱い気持ちを持った方々に違いない。どんな方々であろうか、見てみたい。
そう、婚約したという錦織圭も寿司竜でクリスマスイブを迎えればよいのである。怪我もすぐに治ってメジャー制覇もできようというものだ。なのに、まさかあの誰かと同じように銀座のステーキなどにはいかないだろうななどと来週のクリスマスイブに思いを馳せるが、大王が来て、クリスマスイブの雰囲気を壊さないように祈るばかりである。