寿司竜日記 2021年11月29日(月)晴れ 寿司竜のわさび

ちょうど6時頃の往訪である。カウンターにはずらりと予約のお盆が並び、今夜も満席の気配であるが、その真ん中に寿司竜最古参のお客様Tさんが陣取ってマスターと楽しそうに談笑している。

席に着くやいなやマスターから報告がある。先日Y人事部長(適正や能力ではなく好き嫌いで人事をするのが好きとうそぶいている)が久しぶりに来店して、おみやげに本わさびを置いていったとのことである。聞くところによれば有東木のわさびとのことで、マスターがおろし金ですったものをいただいたが、確かに旨い。

後で調べてみると、世界農業遺産に登録されている静岡の山奥のものらしい。このわさびは、寿司竜の素晴らしいネタと、”そこに板前”の素晴らしい腕に花を添える最高の脇役いや主役にもなろうかというしろものなのだ。

考えてみればわさびなんぞは脇役も脇役のはずなのに、これがない寿司など全く考えられないほどで実は主役なのかもしれない。居ても居なくてもいいはずなのに実はこの方が居ないと寿司竜ではないという存在であるシロアリ大王のようなものだろうか。

そんなことを思いながらまずはおつまみのお刺身をいただいていると、次々と電話が入り、満席のため係の者が断るのに大変である。そのような中、悠然と予約済みのHさんが到着し、その関係メンバーとして北●さんなどが久しぶりに続々参集するが、なんとその中にWさんがいるではないか。愛馬TB号の苦難、後継馬のRR号の不振、そしてコロナによる半導体入手困難の地獄の中、皆さんに黒船カステラのお土産を持参して久しぶりの来店である。この心遣いには頭が下がる。さらには、この寿司竜の本わさびとも言えるY大王が来店である。ふと見るといつのまにか奥には卑猥さん一団が気勢を上げているが、おかげでいつも月曜日に来るはずの悶ちゃんは入店の余地がない。週初めから賑やかで今週も幸せの予感がする寿司竜である。

シェアする

フォローする

%d人のブロガーが「いいね」をつけました。