寿司竜日記 2022年9月20日(月)曇り 檸檬

今夜は超絶さんと待ち合わせである。

既に一番乗りで手前に陣取る引きずりさんを通り過ぎ、一番奥に着座する。今夜は残念ながら引きずりさんとは離れた席でほとんど会話が出来ない。寂しい・・・が、嬉しい・・・が、寂しい。

引きずりさんは既に入店から小一時間ぐらい経っているだろうか、いつもの「とろいかかんぴょう」が終わり、「マスター、光り物ある?」と注文するが、「光り物は何がいいですか?ガラス?ビー玉?」とやはりいじめられる。「そんなもの食べられないですよ。食べられる光り物をお願いしますよぉ」と泣きながら懇願した結果、やっとコハダをゲットした頃に超絶さんが到着である。

今夜は超絶さんのお土産話である。私が礼文(れぶん)島観光大使として寿司竜のお客様に宣伝した甲斐もあって、先般超絶さんが礼文島に行ってくれたのである。

超絶さん曰く

「私も国内、国外随分旅行したけど、これまで行った中で礼文島が最高だわ!」と撮った写真を見せてくれる。

確かに高山植物特有の可憐な花が辺り一面に咲き乱れ、その目の先にはきれいな海、さらには姿の良い利尻富士まできれいに見えるではないか。”花の浮島”と言われる礼文島の面目躍如の風景に加え、おいしい”ばふんうに”をたらふくいただいてきたということで、これは礼文が最高と言わざるを得ないだろう。

是非、この素晴らしい感動をマスターや係の者にも味わってもらいたいと思っているところに、今日が2回目というお客さんが来店し、いつの間にか今夜もカウンター中央に構えるHさんのそばに着座する。

席も離れているし、初対面でも有りなかなか話しかけるのが難しいが、何とかタイミングを見つけて礼文島を宣伝すると、「この”れもん”島、確かに良さそうですね!」といきなりかませる。れぶん島もいいが、れもん島も悪くない。それを何気なく口にするとは、この方はただ者では無い。寿司竜のお客さんで言えば今は遠くマレーシアの空の下で頑張っている”類似ヴィトン”さん並かもしれない。

今夜はそれほど話も出来なかった名前も知らないこの方は、果たしてシロアリ系それともカブトムシ系なのか、非常に興味深いので、次回以降大王に鑑定してもらうことにしよう。

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