今夜は京都にご縁のある方と一緒である。月曜日なので予想通り一番手前に陣取る引きずりさんの後ろを通り過ぎて一番奥に着座する。
やや遅れてその京都にご縁のある方が到着する。今月初旬私が京都旅行をしたこともあり、京都の話題となる。
「今回は川床(ゆか)、川床(どこ)、桂川の屋形船等に行ったんだけど、宿から天竜寺が近かったんで天竜寺にも行きました。庭園が有名だし、最近剪定の勉強を始めようと思っているんですけど、各々の木や植物に名前の札があって勉強になりました。地表に匍っている苔が特によかったですね。」
などと、その方に話しかけると、「何々?苔にコケにされたんですか?」とくだらないことを言いつつマスターが割り込んできて”こけ”の話題になる。
そういえば、”こけ”といってもいろいろあり、地を匍う植物の”こけ”は苔だが、人にコケにされるの”こけ”や、ずっこけちゃったの”こけ”はどう書くのか解らない。
あとで調べてみると人にコケにされるの”こけ”は「虚仮」と書き、ずっこけるの”こけ”は「転け」と書くようだ。なるほど。
いつもシロアリ軍団はマスターに虚仮にされ、マスターのずっ転けるだじゃれを聞かされて可哀想なのだが、たまには知性と教養が身につくときもある寿司竜である。