今夜は自分の夏休みと寿司竜の夏休みを挟んでほぼ3週間ぶりの往訪である。寿司竜は昨日(19日)からお盆明け営業を開始したが、早速Hさんやよしおさんは来店したそうで、またいつもの寿司竜の再開である。
「それにしてももう今年もあとわずかです。何も進歩がないですね・・・。でも健康であれば、何もいらないですよね。」とマスターらしからぬしんみりとした出だしの会話である。
続けて「そういえば、アランドロンが死にましたね。でも、若い頃にいいなと思った人が、今思うと何でそんなにいいと思ったのか不思議になりますね。吉永小百合とかきれいな女優さんなんかもそうですね。」なとと、これもしんみりと言うマスター。
「それは、いつまでも美しい係りの者を毎日見ているからじゃないですか。」と返すと、「ほんとそうですね。」とほほ笑むマスター。のれんの奥の厨房で、静かに喜ぶ気配が感じられる。
(当方)「でも、お盆休みはお嬢さんは帰ってきたんですか?」
(マスター)「ええ。でも朝”おはよう”とあいさつを交わすだけで、他に何か会話するわけじゃなく、すぐ自分の家に帰ってゆきましたよ。」
(当方)「お嬢さんのふとんはもうないんでしょうから、来客用のふとんに寝るんですかね?」
(マスター)「いえいえ、私の布団に寝てましたよ。」
(当方)「ほお、本当ですか?世間では、お父さんは娘に鼻つまみ者のように嫌われているという話もありますけど。」
(マスター)「本当なんですよ。これでも結構尊敬されてましてね。」と自信ありげに語るマスター。すると珍しく奥の厨房からも、「意外とそうなんですよ」などとフォローが入る。
どうやら、このお盆中は、派手なイベントはないものの、健康であれば何もいらない十分幸せな時間を過ごした寿司竜ファミリーのようである。