5時半ごろの到着。今夜も静かな店内にラジオの相撲放送が響くが、2敗の高安が勝ち、全勝の大の里が負け、少しは優勝争いが面白くなった。
高安が話題になったので「そういえば、先日ユーチューブの動画で”相撲取りの美人妻ベスト10”というのを見たんですけど、高安の奥さんがNo1になってましたよ。」と言うと
「歌手の杜このみでしょ。」となんのためらいもなくスッと名前が出てくる。どうでもいい話題とはいえ、すごい知識と記憶力に呆然としていると
「東スポとサンケイスポーツ読んでますからね。でも読んでる新聞が新聞なんで、友達が限られるんですよね。」と謙遜している。
「ところで、中日ドラゴンズの立浪監督が辞任だそうですね。3年連続最下位じゃ仕方がないと思うんですが、後任は誰ですかね?」と向けると
「井端なんて話も出てますね。福留なんかもあるかな。川上憲伸もいるね。」などとこれもすらすら出てくる。本当にスポーツの話題においては、ついてこれない話題はないマスターであるが、「この際監督はHさん、ヘッドコーチはミッキーさんなんてのもいいかもしれないな!」
なるほどの名案である。寿司竜らしい、負けても負けても這い上がるどころか、負けているのに気づかない野球ができるだろう。
「それにしても、3年連続最下位の監督というのもめったに居ないでしょうね?」
「そうね~、昔のヤクルト、広島、ロッテ辺りは弱かったから、居るんじゃない?」などというが、さすがに監督名までは出てこない。
今のご時世スマホで検索すればすぐにわかるので、調べてみると1956年~58年大洋(現DeNA)の迫畑監督、1970年~72年の西武稲尾監督、1999年~2001年の阪神野村監督と3人いるようだ。迫畑という監督は知らないが、野村や稲尾などビッグネームも居るのが意外だ。しかし考えてみるとビッグネームでなければ、2年連続最下位となった時点で馘だろうから、3年連続最下位というのは大変なことで、立浪監督も自慢してもいいかもしれない。
などとどうでもよい話をしているところにお客さんが来店し、ようやくマスターも手を動かし始めるが、大好きな玉子焼きを焼くためにも、次期中日監督の来店を今か今かと待つ寿司竜である。