昨日予約の連絡を入れたところ、係りの者に「さっきキャンセルが出たので一名なら大丈夫です」と言われ、何とか席を確保しての往訪。
5時過ぎに入店すると、奥に6名の団体さんの予約席があるが忘年会だろうか。だとすると、現役を去った身には懐かしい風景だ。
その6名の団体さんの幹事らしき方が最初に到着。
「どうもお久しぶりです。今日は会社の関係なんですけど、次回は女房連れてこようかな、でもマスターは口が悪いからな。」などとマスターに挨拶すると、「ええ、顔はいいんですけどね。」とマスター。この会話からすると、相当親しいお客様なのだろう。やがて、他のメンバーも相次いで到着し、店内はにぎやかになる。
ひとしきりビールを飲んだ後、ウイスキーにするということになったが、生憎ウイスキーが品切れとなっている。係りの者は接客に忙しいことから、その幹事役の方が自らボトルを買いに行く。マメな方である。
そして、ウイスキーを購入後、「お水ありますかぁ~」と元気な声に対して、「南アルプスの水道水出してくれるぅ!」と係りの者に声をかけるマスター。なかなか息が合っている。
賑やかな掛け合いが続き笑顔が絶えないところに外人さんのカップルが来店。
「満席なんです、すみません」とマスターが伝えても、お盆が置いてある予約席は空席に見えるためか納得しがたい様子。するとそれを見かねたその幹事役の方が、外人さんの方に駆け寄り、
「full table、full table!」と一生懸命説明する。意味が通じたのか、それともその熱意が通じたのか、残念そうな顔をしながらも、外人さんはお店を去ってゆく。
「フルテーブルって何だ?古いテーブルかぁ」などとメンバーの一人から声がかかる。確かに寿司竜の場合には、full tableなどという横文字は似合わず、”古い”とか、”日の芽が出ない”とかそういう日本語がしっくりする。
そういう意味ではそのにぎやかなメンバーも寿司竜にしっくりくるお客さんだ(のように見える)。そんな一足早い忘年会モードの今夜の寿司竜である。