飲めと言われて素直に飲んだ 肩を抱かれてその気になった 馬鹿な出逢いが利口に化けて よせばいいのに一目ぼれ 浪花節だよ女の女の人生は(細川たかし「浪花節だよ人生は」)
好きよあなた 今でも今でも 暦はもう少しで今年も終わりですね 会いたくて恋しくて泣きたくなる夜 そばにいて少しでも話を聞いて 追いかけて追いかけて追いかけて雪国(吉幾三「雪国」)
先週は細川たかし、今日は吉幾三のコンサート、八王子からの帰路寿司竜に寄る。知っている歌手もいつまで生で見聞きできるかわからない年頃なので、今のうちに見ておこうと2週続けてのコンサートだが、やはり生で聞くのは感激の度合いが違う。
演歌は段々年を取るにしたがって、その歌詞を味わい深く聞くことができる。こういうことだったんだと理解ができるようになる。その演歌歌手も、千昌夫、森進一、五木ひろし、前川清、細川たかし、吉幾三ときて、絶滅危惧種である。
そんなことを考えているところにHさんが来店。一時期忙しかったHさんもようやく仕事も落ち着き、早めの到着である。ミッキーさんは11連休で神田には来ないようなので、今夜は活舌の良い声を聞くととはできない。
絶滅危惧種と言えば、この寿司竜も絶滅危惧種だ。マスターも演歌歌手とあまり変わらない年代だが、後継者がいないのは変わらない。今夜も奥のお客さんと「運転が危ないんで、とうとう運転免許返納しましたよ」とか「最近馬券の買い間違いがあって嫌になっちゃいましたよ」などと、自分の老化ぶりを自慢している。
マスターはHさんにあとを継いでもらいたがっているが、本人はあまり乗り気ではないようだ。Hさんがその気になるまで、マスターと係りの者に頑張ってもらうしかないが・・・。
話は戻るが、吉幾三のコンサートで司会者と吉幾三の問答で以下のようなものがあった。
「犬、猫はなんて数える?」→「1匹2匹かな」
「鶏は?」→「1羽、2羽!」
「じゃ、馬は?」→?
この回答についてマスターやHさんならすぐわかるかと思ったら、意外とそうでもなかった。やはり老化が進んでいるのかもしれない。