寿司竜日記 2026年6月17日(水)晴れ 高いレベル

今夜は東京ビッグサイトに寄ったあと、5時半ごろに到着。空席確認を久しぶりに電話でしたろころ、ワンコールでマスターが出る。今夜は出だしから不穏な空気だが、着いてみると、カウンター中央に超金さんが居る。寿司竜では珍しい超勝ち組の方であり、この方が座っているだけでもお店の格がグッと上がる。不穏な空気どころか、何もしなくても自分の頭がよくなったような気持になる出だしである。

マスターもその品格にあやかりたいと見えて、今夜は超金さんの前につきっきりである。

「昨日の地震大丈夫でしたか」と超金さんがマスターの田舎の古河のことを心配して聞くと

「古河は地盤が良いのか、あんまり揺れないんですよね。むしろ、お店でお客さんのスマホのアラートが鳴ってびっくりしました。お客さんが5人ぐらいいたんですけど、そのスマホのアラートが一斉に鳴るんで、よっぽど大地震が来るのかと身構えたらあんまり揺れないんですよ。たくさんのアラートが鳴ったからと言って、地震の規模がアラートの数で決まるわけではないとは知っていても、ほんと一斉に鳴ると怖いですね。」

確かにあのアラートは1つのスマホからだけでも本当に嫌な音だが、5個とか10個が一斉になったら怖いだろう。東京の大地震はいつ来てもおかしくないだけに、何はともあれ、大した被害もなくよかった。

しかし、今日の話題は地震よりもサッカーのWCだ。マスターに「先日の日本戦、マスターはテレビで見ましたか?」と聞くと、「見てませんね。あんなのあとで結果だけみりゃいんですよ」などと言う。

「それは国賊じゃないですか」などと批判すると、マスターが「超金さんは見たんですか?」と振る。超金さんは「僕も見ませんね。結果だけ見る派ですね。」とのことで、超金さんにそう言われては、やはりTVを生で見ながら応援しないのは国賊どころが、結果だけ知ればよいのが人生勝ち組の生き方なのである。今夜の正義なのだ。

ミッキーさんやHさん、WさんはTV画面に口角泡を飛ばして、応援しているのではないかと想像するが、今夜は大声を出すようなのとは対極の雰囲気だ。

そんなところに、予約なしで二人連れの大人の女性が来店。「飲み物のメニューありますか?」などと言って、日本酒を頼もうとしている。

「(メニューを見ながら)南部美人なんかもあるのね・・・。マスター、この南部美人はすっきり系ですか?」

「解んないなあ。すっきりは太田胃散とかじゃないですかねぇ・・・」などと白けたことを言うが、お客さんはくだらないトークに取り合わず「じゃ、南部美人で」と、お酒を呑み始める。

二人とも手酌で日本酒を呑んでいる。板前の居るすし屋で日本酒を頼み、手酌でいただくとは、この二人そうとう手練れの者かもしれない。

最近は、シロアリ軍団の影が薄れ、行動パターンが読めないお客さんが多いが、今夜は超金さんの存在もあってか、いつになく、レベルの高いお客さんが集う寿司竜である。

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