寿司竜日記 2020年9月19日(土)晴れ

今日は年に数度開催されるシロアリ軍団の大宴会、奥から悶さん、悶さんの弟子、超絶姉、温泉好きの超絶妹(やや遅れて到着)、Hさん、Hさん弟子のティーさん、暴走族に造詣の深い方、そしてシロアリ大王Yさんというそうそうたる顔ぶれである。

この会も当初は年1回年末開催のイメージが、盆暮れの2回開催になり、さらにその中間期のゴールデンウィーク時期にも開催と、段々開催間隔が狭まっており、その中間そしてまたその中間と今後毎月のように開催する可能性さえ取りざたされる今日この頃である。

そもそも、大体最低週1回、多い時は3回店で会っているメンバーだけに、あえて大宴会などと言わなくとも、毎日宴会しているのである。世間ではコロナでまだまだ自粛ムードの中、まったく動じない本当に恐ろしいメンバーであるが、このシロアリ軍団構成メンバー内で唯一馬主であるあのWさんは、Hさんとの同時罹患のリスクを避けて寿司竜出走回避いや出席回避し、その替わり、本日は我らがシロアリ軍団希望の星であるトリコ●●ブルーが中京メインレースに出走するその雄姿を自宅で固唾を飲んで見守っている。

そのトリコ●●ブルーの出走まで少し時間があり、今しばらくは歓談であるが、つまみのスタートはコロッケである。シロアリ大王Yさんが、わざわざ横浜で購入してきたのであるが、これがおいしいと大人気である。「コロッケもおいしいけど私もおいしいよ!」とシロアリ大王が奥の女性陣に自分を売り込んでいるが、誰も相手にしない。妥当な対応であるが、寿司を前にしてコロッケが大人気とは、いかに寿司竜の寿司がおいしいかわかろうというものである。

他方、暴走族に造詣の深い方である。ここ寿司竜では週1回以上の頻度で来る方はイニシャルで呼ぶ習わしになっている中で、同じYというイニシャルの方が他にいるために、”暴走族に造詣の深い方”という呼び名になっていたが、いよいよイニシャルで呼ぼうということになり、マスターの命名により、ひわいさん(ひYさん)と呼ぶことに決定した。

そのひYさんは、奥様とはめったに会わないらしく、頻度としてはHさんと会う頻度の1/5程度のようであるが、その奥様は北陸地方のやんごとなき血筋の方であるらしい。なぜ、どうしてそのようなやんごとなき方が、この暴走族に造詣の深い方と一緒になったのか知る由もないが、よく言われるようにかごの中の鳥が、不良にあこがれる感覚だったのだろうか・・・。

などと思っていると、いよいよ中京メインレースの時間である。画面の前にかじりついているWさんの姿が思い浮かぶが、トリコ●●ブルーはどんなレースをするであろうか。

騎手が武豊だけにいつもにもまして期待が大きい。そしてスタートである。Hさんの目の前に置いたスマホの映像を、マスターがカウンター内から身を乗り出して見ている。

第4コーナーで後方の位置から外に追い出し、直線でぐんぐん他馬を差してくる。このところここから差し切れなかったことが多かったが、今日は軍団挙げての応援である。(コロナのため大声を上げず、心の中で)行けトリコ!差せトリコ!!と皆でトリコの背を押す。

あーっ・・・。

差し切った・・・、勝った・・・・とマスターがつぶやく。パチンコの大当たりが来た時の間がある。やったねトリコ●●ブルー!

いやもうトリコ●●ブルーとは言わせない、トリコ”ロール”ブルーである。日の当たる世界に縁のないシロアリ軍団であるが、このトリコロールブルーだけは違う。クラシックにも出走し、その後も走るときはいつもメーンレースである(ただし土曜日)。やはり、我らシロアリ軍団希望の星である。これで、今後勝利を重ねれば、来年の暮れには有馬記念も夢ではない。それを見るまで死んでも死にきれない。頑張るんだトリコロールブルー号よ。

しかし・・・配当は単勝780円、トリコロールブルーとしてはついた方であるが、メンバーの誰も買っていない。実は誰も期待していなかったのだ、ひどい。Wさんはどうだったであろうか。10万円ぐらい突っ込んでいたら、次回来た時にスーパーニッカのボトルが1本増えているだろう。密かに期待である。

そのように、今夜も特に知的な会話で教養が高まるわけでもない、いつもの日常どおりの土曜日であるが、今の世間から見ると異常な一日がまた過ぎてゆくのであった。

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