今夜は持ち帰りの折を頼みに往訪である。通常のにぎりが1人前とお好みのにぎりが2人前であるが、お好みでアジのにぎりを頼んだところ、「ショウガを切らしてるんで、わさびでいいですか？」とのことである。「ショウガないなぁ（しーん）」とは口に出さず、黙って今日も行商に関する指導を受ける。
「ローマは一日にしてならずですから、辛抱辛抱ですよ」「商売人は親切にしなけりゃだめですよ。あきんど（a kind・商人）っていいますからね！」
5年ぶりぐらいの懐かしい「a kind」ネタであるが、自ら自営業者になってみると身にしみるありがたいネタである。この気持ちがマスターにあればこそ、寿司竜もこのように繁盛しているのだと誰も居ない店内を見てしみじみ思う。
そんなことで感服していると、月曜日ということもあり悶サンの到着であるが、着席早々「今年は現時点で回収率169％ですよぉ！年初の瞬間風速かもしれないけど、言えるときに言っておかないとねっ！！」「でも、Ｈさんが聞いたらショックを受けるかもしれないから、黙っておいてね。」とうれしそうに報告である。
折りができあがり退席しようとしたときそのＨさんの来店だが、悶サンに負けずＨさんにも頑張ってもらい、さらにはＷさんの新馬にも、緊急事態宣言でうっとおしいこの雰囲気を吹き飛ばす活躍をしてもらいたいものである。
人に夢と希望と生きる勇気を与えてくれるこの天使のような、寿司竜のマスターのように・・・。