今夜は三の酉の流れ客を狙ってリヤカー営業後、いつもより遅い7時頃の往訪である。事前にLINEで係の者にお願いして席を予約したときに、「卑猥さんグループ5名の隣ですがいいですか」と卑猥さんが来るのは想定していたが、奥にサラリーマン風の方々、そしてその手前にはHさんとミッキーさんが陣取り、今夜も満席である。
まだ卑猥さんグループが到着していなかったので、マスターと少しだけ話ができたが、今夜の話題はマスターの従兄弟である。画が上手いと言うことで馬の画を見せてくれる。
馬名や騎手名などの記載は無いが、マスターによれば「この騎手の背中の曲がり具合やステッキ裁きから言ってこの騎手はルメールだな」とか「この8番の馬番の馬は桜花賞のグランアレグリアだな」とか、いつどの馬がどの騎手で何番で走ったのかということがすべて頭に入っているのである。多分、配当がいくらだったのかと言うことも覚えているのだろう。すごい。天才である。
すると間もなく卑猥さん一団が到着し、マスターも忙しくなる。空席確認の電話がバンバン入るが、電話に出る暇も無い。「あっ、この電話は●●さんだな。おっ、この電話は××さんだな。じゃ、出なくていいや」などと、電話の音と、電話が鳴るタイミングで電話の相手を読み切っているのも凄い。天才である(後に解ったことだが、電話をしたのに電話に出てもらえなかったという××さんの嘆きを聞いた。可哀想である(涙))。
そんな天才はさておき、隣がミッキーさんなので、今夜はミッキーさんとの会話である。ミッキーさんは競馬はやらないのであるが、こんどのチャンピオンズカップの予想がその隣のHさんと話題になると、「予想はよそう」などと珍しいだじゃれを言う。目が点になる。凡人である。
今夜は天才と凡人が光り輝くにぎやかな寿司竜である。