寿司竜日記 2023年5月17日(水)晴れ 縁起の良い日

今夜は久しぶりに人事部長と待ち合わせである。人事部長は気分屋で、ほとんど約束の時間に来たとことがないが、どうしたことか今夜は約束の時間前に到着し、一番奥に着座している。もしかすると、今夜は縁起の良い日かもしれない。

最近山岡荘八の徳川家康全26巻をを読み終えたこともあり、静岡県に造詣の深い人事部長と静岡県に関する話題となる。徳川家康から始まり、現在三井記念美術館で開催中の”NHK大河ドラマ特別展「どうする家康」”に展示されている東海道の風景を描いた屏風の画や吐月峰養蜂場の話題まで寿司竜では珍しい話題となる。

カウンター中央にはすでにHさんとAさんが陣取り、7時頃には超絶美人二人が久しぶりに来店、入り口付近にはこれも久しぶりにレモンさんが気勢をを挙げている。レモンさんは来店頻度としては一時期の勢いは無く、月一度ぐらいの来店のようだが、レモンさんが居ると店内が明るい雰囲気になるので、もっと来店頻度を増やしてもらいたい。

皆それぞれ隣の人同士で話しているので、珍しくマスターの出る幕はないが、ちょうど皆の話が一息ついたところで、「実は今日は結婚記念日なんですよ」とつぶやく。

「それはおめでとうございます。でも、プロポーズはどういう内容だったんですか?」と聞くが、言葉を濁して答えない。何周年かも聞かなかったが、35周年(珊瑚婚式)か、40周年(ルビー婚式)ぐらいだろうか。谷有り谷有りの結婚生活だったかもしれないが、よくここまで来たものである。

今日がマスターと係の者の結婚記念日とは、やはり人事部長が遅刻をしない日は縁起の良い日なのだ。こういう縁起の良い日にこそ、日付しか当てにならない東京新聞を買って予想をするべきなのだ。そうすると、週明けにはHさんの卓上に大きな一升瓶が進呈されることになるに違いない。

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