いよいよ本格的な夏本番のような高気温の中、5時半ごろの到着。奥に夫婦と思しきペアと、その手前にお一人で静かにスマホを見ながら佇むお客さんの配置。
「昨日は全くすっからかんで暇だったんですけと、今夜はゾクゾクお客さんが来てゾクゾクします~」などと、ゾクゾクずる一言で今夜の幕が開ける。
奥のご夫婦と思しきお客さんは、古いおなじみさんらしく、マスターと昔話をしているが、年も同じのようだ。
「70歳になって疲れを感じるんですよね。訃報なんかみると、今度は俺かななんで思っちゃいますね。でも、古い人間なんで、携帯電話も持ってないし、財布落としても全然心配無いんですよ。クレジットカードも持ってないんで。あっ、すみません、暗い話題で。」などと、今夜は割と真面目に対応している。
そこへ、ミッキーさんが到着。いよいよ今年のダービー制覇の記念として配布されたクオカードをご披露である。クオカードのケースには”第91回日本ダービー 東京優駿 2024”と凛々しい書体で記載がある。まぶしい。やはり、ペーパーオーナーではない真のオーナーとしての重みがそこにある。
これをみて初めて分かったのだが、”日本ダービー”というのは副称で、正式名称は”東京優駿”なのだ。それも知らないで競馬をやっているのだから、当たらないはずである。
ミッキーさんがそれを知っていたかどうかはわからないが、この軍資金をもとにマスターの助言を生かして、何とか次のレースも当てて、Hさんに続き、この寿司竜で名誉ある地位を築いてもらいたいものである(この寿司竜で名誉ある地位を築いても何の自慢にもならないが・・・)。