10日間ほど旅行に出かけていたため、ほぼ2週間ぶりの往訪である。6時少し前に到着すると、奥に若手も交えた5人のお客様が談笑中である。
若手がいるので、”結婚は?”とか”僕はマッチングアプリは使いませんね”など、普段寿司竜では聞かない若々しい話題が微笑ましい。
若いこともありどんどんビールがすすむが、そのうちの一人が「ここのビールは美味しいですね。ほらみてください、グラスに輪状のあとがついていますよね。この輪がつくビールは美味しいんですよ!」と感動していると、
「そうなんです、係りの者がしっかりビールのつぎ方研修をうけていますからね。つぎ方の腕もありますし、加えてグラスがきれいというのもあるんですよ。」と自慢げに語るマスター。寿司をほめられることはあっても、係りの者が褒められることはそうあることではないので、いつもに増して嬉しそうである。やはり、自分のことをほめられるより、愛している者をほめられるのは嬉しいのだ。
そこへ、ミッキーさんが到着。なんでもこの前の土曜日にHさんやWさんなどと一緒に競馬(汐留の場外)に行ったとのことで、何度か的中もし、楽しめたと笑顔である。
「でも午前中のレースで、マスターが買っている馬が落馬したんですよね。しかも1頭ではなくて何頭も落馬したんですが、そんなに落馬するもんなんですね!」と他人が買った馬が落馬して楽しそうである。
しかし、”落馬””落馬”というと、どうしても”落伍””落伍”とかぶってしまう。そして”落伍”というと、大王を思い出してしまう。
もう年末も近いというのに、大王はどこにいるのだろう。