昼頃予約の連絡を入れる。今夜は、ミッキーさんと浅草橋さんが来店予定とのこと。先日は二人で銀座の高級焼鳥屋さんに行ったようだが、今夜はホームグラウンドでのララブラブ会食らしい。
5時過ぎに到着したが、二人はまだのようだ。
最初の話題は万博である。
「万博が始まりましたね。”並ばない万博”なんていう触れ込みなのに、やっぱり長蛇の列みたいですが、Nさんは万博見に行くんですか？」とマスター。
「行きませんね。興味がないことはないですが、万博だけでなく飲食店でも何でも、並んでまでというのが嫌いなんです。」
「並んでも入るのは寿司竜くらいですね！」
「それにしても”並ばない万博”なんてマスターも詳しいですね。何から情報得ているんですか？日付しかあてにならない東京スポーツですか？」
「東スポではなく、TVですよ。週末は自宅でTV見てますからね。係りの者といっしょに仲良く見るんですが、食事もお互いの目を見つめあってうっとりしながらしています。今度の連休も、文珍の落語やミュージカルを一緒に見に行くんです。うらやましいでしょ！」とラブラブの関係を自慢する。
「連休と言えば、大阪の類似ヴィトンさんが来てくれるんですよ。先日はお嬢さんも連れてきてくれたぐらいで、今度も奥さんと一緒にいらっしゃるんじゃないかな！」
類似ヴィトンさんとは懐かしい。この方もいつも寿司竜に奥様と同伴でラブラブなのだ。
そこへ、「九州から来ましたぁ！」と大きな声でお客さんが来店。以前からの常連さんで、今は九州に住む方らしく、東京在住の息子さんと一緒に来店のようだ。「ビール！ビール！」と元気がよいが、このお二人も親子という形のラブラブと言えそうだ。
ややしばらくして、ミッキーさんが来店。遅れてくる浅草橋さんを胸をときめかせて待つ姿がいじらしいが、浅草橋さんがなかなか到着しない。他の店に行くという噂が錯綜し、ミッキーさんが心配で心配でならないという顔をする。
しかし、随分遅れて浅草橋さんが到着。他の店に行くかもしれないというのは、わざとミッキーさんを心配させる意地悪だったようだが、もしかして来ないのかもしれないと心配していたミッキーさんの目がウルウルとなる。今夜は会えないのかもしれないと心配した分、会えたことの喜びが倍増したのだ。
そして最後は何といってもHさんである。浅草橋さんの後を追うように来店し、浅草橋さんの隣に座る。浅草橋さんを中心にして、Triple Corkならぬトリプルラブラブである。
いつもラブにあふれている寿司竜ではあるが、今夜はいつも以上にラブである。