今夜も5時過ぎに一番乗り。
(マスター)「先日とうとうミッキーさんを連れて中山競馬場へ行ってきましたよ。”競馬場はきれいだ”って感心してましたね。ダノンの馬で馬券にからんだのもいて、そこそこ楽しめたみたいでよかったですよ。それはそうと、初詣には行ったのですか?」
(当方)「元旦ではなく一週間ぐらい経ってから行ったんで、神社も落ち着いてました。マスターは行かれたんですか?」
(マスター)「私は行かないですね。行くのは競馬だけです。」
(当方)「そうでしょうね。お賽銭100円入れるんだったら馬券買った方がいいですもんね。昔と違って3連単なら100円でも結構配当が期待できますからね。でもそんな人はかえって当たらないかな。お賽銭をポンと1万円ぐらい入れるような人でないと、競馬で儲けることはできないんでしょうね。」
(マスター)「そういう意味じゃ、うちのお客さんでお賽銭を1万円ポンなんていう人は居ないな。100円馬券買って、惜しい、惜しいと悔いているお客さんばっかりだね。」
などと言っていると、予約のお客さん4名が到着し、一番奥へ着座する。皆スーツを着て、精悍な感じのお客様で、「新年明けましておめでとうございます」などとあいさつを交わしているのをみると、ある会社の方とそのお取引先のようである。
「今度の地震大変でしたね。」
「ええ、富山の工場などは苦労しているようです。」などと、新年の能登地震の話題から始まっている。
幸い人命までは影響がないような様子であるが、熱心に話し込む話題が
「・・・クロスビーム・・・、曲げ強度・・・、フランスで開発された・・・、飛行機の材料とかは・・・」
など、お酒と寿司を置いて、学術的なことで口角泡を飛ばしている。
これはすごい。近年の寿司竜で、競馬とパチンコと会社の愚痴以外の話題を耳にするとは、縁起が良い。お賽銭1000円分ぐらいの価値はありそうだ。
今年はレベルの高い寿司屋に変貌しそうな予感のある今夜の寿司竜である。