今夜は好き嫌いで人事をする人事部長と待ち合わせ。そういえば、サラリーマンにとって人事が気になる季節である。
6時半ごろ入店すると、奥にウオッチャーさんと、手前にIさんがいる。Iさんは久しぶりである。寿司竜最古参幹部だが、初めてお店で同席したとき、マスターから「何でうちみたいなお店に来るんですか?」と聞かれて、「癒されに来るんですよ」という名言を残した方で、シロアリがたむろするこの店では、数少ない非シロアリ系で、寿司竜の良心と言える方である。この方と同席とは今夜はすがすがしい夜になりそうだ。
すると間もなく人事部長が到着。
先日小椋佳のコンサートに行った話題を振り向けると、人事部長は近々人間国宝坂東玉三郎の公演へ行くとのこと。私は歌舞伎にはあまり興味がなく役者のこともわからないのだが、玉三郎は高齢でもあるので大舞台は引退し、今後は小さな公演のみの出演となるとの話もあるらしい。「指先の動きなどきれいなんですよ」などと人事部長は言うが、女形の所作はさすが人間国宝というものらしい。
寿司竜で文化的な話題となるのは珍しいことで、これもIさんがいるお陰かもしれないと思っていると、Iさんと並ぶ古参幹部のHさんが会社の仲間と連れ立って来店。急にお店がにぎやかになる。
ちょうど冬季オリンピックが開催中で、スノボの大技”トリプルコーク”の名称をよく聞くこの頃であるが、寿司竜で”トリプルコーク”といえば、今年春の天皇賞を目指すWさんの持ち馬の名前で、Hさんたちはこの話題などを中心に盛り上がる。
文化的な話題から、またいつもの寿司竜の話題に戻るのであるが、やはり寿司竜はそれでなければいけない。
Hさんは国の宝ではないが、やはり寿司竜の宝である。