能登半島輪島市にある龍昌寺という禅寺にお邪魔した。龍昌寺の紹介サイトに記載のある龍昌寺の周囲で自給自足生活をする5家族のうちの一人が私の大学時代の友人であることがご縁で、2年前に続き2回目の往訪である。前回は一人旅であったが、そのときに心洗われた体験を是非共有したいと思い、今回は同じ大学時代の東京在住の友人夫妻を誘っての往訪である。
龍昌寺は人里離れた山の中にある。能登里山空港ができ東京からは便利な場所となったが、それでもおそらく日本でも有数の”人里から離れた”場所であろう。「すごい場所だから」とその友人には伝えてあったが、日没後真っ暗になってからの到着のため、行き止まりの道をどちらにゆけば寺の入り口か解らない。確かに「すごい場所だ」とまずは驚きとともに、感動された。
何とか寺に到着し、宿坊で一息入れた後、改めて外に出てみた。曇りのため残念ながら天の川を見ることはできなかったが、静かな、静かな、そしてどこまでも静かな夜である。外に出て深呼吸するとひんやりとした空気が体中に充満し、静かにはき出すとそれだけで心が洗われるような気がする。
その夜は、自給自足の友人夫妻も交え、語らい、飲んだ。長い人生、これまでも、今も、これからも平穏そうではない話題も多かったが、どんなことも今夜だけは酒の肴だ(といえそうもない深刻な話もあったが・・・)。午前3時頃お開きとなった。めったに夜更かしをしないだけに、相当くたびれもしたが、ここちよい疲れだ。ああっーー、いい一日だった!楽しかった!!
翌日は秋晴れの素晴らしい朝だ。東京から同行した友人は、多少酒が残っている影響もあるのか、ひなたぼっこして気持ちよさそうである。ここはやはりくつろげる場所なのだ。今回は、ここ龍昌寺は1泊のみで、翌朝すぐのいとまになったが、次回はもう少しのんびり日程で来ることにしよう。ありがとう、龍昌寺。