寿司竜日記 2018年2月21日(水)晴れ

本日は体調上の理由からの禁酒明けでほぼ3週間ぶりの往訪だ。学校卒業以来何十年ぶりに故郷へ帰るような、なにかおもはゆい気分である。

三越前で電車を降りて、日銀通りをゆっくりゆっくり進んでゆく。だんだんお店が近づいてくるが、果たして営業しているだろうか、もしやいつの間にか廃業と言うことはないだろうか。あと20mのところまで来た・・・、マスターかママの字かわからないか、ホワイトボードに自然体で書かれたメニューをぶら下げたいつもの看板の電気がついている、やっているようだ。帰ってきた、とうとう帰ってきた・・・、戦場から戻ってきた2等兵のように涙があふれそうになる・・・。

この日記を書きながら「埴生の宿」という歌を思い出した。

♪埴生の宿も 我が宿 ♪ 玉の装い 羨まじ ♪ のどかなりや 春の空 ♪ 花はあるじ 鳥は友 ♪ おゝ 我が宿よ たのしとも たのもしや♫

改めて調べてみたら、意味は次の通りらしい。(レファレンス協会データベースより)

「埴生の宿」とは,床も畳もなく「埴」(土=粘土)を剥き出しのままの家のこと,そんな造りであっても,生い立ちの家は,「玉の装い(よそおい)」を凝らし「瑠璃の床」を持った殿堂よりずっと「楽し」く,また「頼もし」いという内容。

寿司竜は、床も畳もある立派な家だが、花はマスター、鳥はHさんだろうか。心境としてはまさにこのような感じである。やはり帰る家があるというのは、心温まるものである。

シェアする

フォローする

%d人のブロガーが「いいね」をつけました。