今夜は6時に到着。久しぶりにもう一名と待ち合わせである。連れが到着するまで暫しマスターとの会話。
「昨日久しぶりに相撲観戦したんですよ。しかも”溜まり席”で。前から二列目で、控えの力士に手が掛かるぐらいの席だったんですが、目の前で見るとホント力士って大きいですね。」
「溜まり席ってのは、簡単に手に入らないんでしょ。」
「そうらしいですね。たまたまご縁があって券をいただいたんですが、ちょうど千秋楽で、優勝決定戦もあって得した気分になりました。特に幕下の優勝決定戦は七人の争いだったんで見応えがありました。力士はもちろん、行事も呼び出しも若くてういういしいし、優勝決定戦は大観衆の中なので、なんとなく緊張している表情も目の前ではっきり解りますからね。でも十両から幕内と取り組みが進むに従って、呼び出しも行事も段々ベテランになってくるんで、新鮮味がが失われますね。最後はこんな爺さんで大丈夫かなっていう感じですもんね。」
「そういえば昔力士の動きをよけきれずに一緒に土俵下に落ちて、タンカで運ばれた行事が居ましたね。ああなっちゃ終わりですね。」
こんな会話をしながらふと見ると少し離れた隣に主のHさんを待つ一升瓶があるが、そこで思い出したのが大王である。
「そういえば大王はその後来たんですか」
「相変わらず来ないんですよ。」
「体を壊しているってことは無いと思うんですが、たぶん、また新たに惚れた彼女の居るお店に入り浸っているんでしょうね。」
「まっ、そんなところでしょう。そのうち冷たくされて行くところが無くなったらまた戻ってきますよ。」
なるほどと思っているところに、連れが到着。さらには、卑猥さんなども到着し、ようやく賑やかになる。あの猛暑からやっと脱した少し涼しいお彼岸の一日である。