寿司竜日記 2019年11月2日(土)今年も秋晴れ

秋晴れの清々しい土曜日、年に一度の東京競馬場ツアーである。ここ2年はHさんWさんと連れだってのツアーであるが、Hさんはそのままに、Wさんに替わりGさん登場である。ここ2年間1度も的中していないが、それがHさんのせいなのかWさんのせいなのか、本日結果がでるであろう。

10時神田駅中央線ホーム中央付近でマスターと待ち合わせの約束に対し少し早めに到着したところ、マスターはすでに到着しているが、見ると大きなヘッドホンをつけている。耳をふさぐような大きなヘッドホンは最近見なくなったので懐かしいが、そのヘッドホンの片方が、耳から半分ずれている。はずれても支障の無い程度の内容を聞いているのだろうが、一体何を聞いているのであろう、何かの音楽か、競馬中継か。

ともかく、結果的に早めの出発になったので、予定より早めの競馬場到着、競馬場のビジョンでは京都第3レースの出走というタイミングである。マスターは馬券を購入していないが予想済みなので、今日の調子を占う意味で予想が当たるかちょっと見てみようということで、モニターの前で立ち止まり、「予想通り来たらやだな」などと独り言を言いながら見ている。「おっ、これは来るな!」などと早くも気合いが入っているが、結果的に惜しくも予想は外れである。

♠「嗚呼!よかった。買ってないのに予想したとおり来ると腹立つからね」などと、余裕の表情で指定席券受け取りブースに向かう。

Hさん、Gさんはまた到着していないが、いよいよ勝負の開始!と気合いが入る。と、間も無くHさん到着である。Gさんとご一緒かと思ったら、別々に集合とのことだが、レースが進んでもGさんはなかなか到着しない。●●さんとは違い、Gさんには彼女が沢山居るとのことだが、今日は遠くの彼女の家から出馬なのか、はたまた以前もあったように、パチンコで大当たりとなり抜け出せないのか、それはどうでもいいが、相変わらず馬券は当たらずに時は過ぎてゆく。

そうこうしているうちに、丁度食事時になり、マスター差し入れの寿司ランチをいただく。普段はいただけない、ウニやイクラ入りであるのみならず、思わずヨダレが出る美味しい美味しいマスター手作りの玉子焼き付きである。本当にこの玉子焼きは、何度見ても美しく凜々しい姿をしているが、それをここでいただけるなんでなんて幸せなんだろう。

秋晴れの競馬場で、美味しいお寿司をいただきなが、一杯やる・・・。

至福の時である。

あとは馬券を当てるだけだけであるが、これがままならない。マスターは、東京だけでなく、京都、福島と休む間も無く買い、それがほぼ毎レース的中である(嬉しそうに例の手帳に黒ぽっちをつけてゆく)。これはどういうことなのか。

♥「マスター、よく当たりますね!」

♠「♪マークシートに線引きゃ当たる♪、仕事するのがパカパカしい!るんるん」「やっと外れた、ヒッヒッヒ♫」と鼻歌混じりの投票である。

かたやHさんは威勢のよい歓声は出ず、出るのはため息ばかりである。

遅れて来たGさんの今日の戦績は不明であるが、時々悔しそうな呻き声を上げているので、Hさんと同じような状況であろう。

そうこうしているうちに、日が傾き少しひんやりとしてくる秋の日暮れ時である。

マスターは毎レースほとんど的中であるが、的中を重ねてもプラマイゼロの結果であり(いったいどういう買い方をしているのであろう・・・)、他のメンバーは声がない状況である。

結局悪いのはWさんではないということがわかった、シロアリ軍団の楽しい一日であった。

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