行商奮闘記(2021年11月)

通常営業12日、持ち歩き営業5日、マルシェ出店1日、休業12日(うち雨天1日)。今月も天気に恵まれた1ヶ月だったが、だんだん日が短く気温も低くなり屋外営業が厳しくなりつつある。一番最初に行商をスタートしたのが今年1月の寒い時期だったので、それに比べればまだまだであるが、気候の良いときにスタートしていたら結構辛く感じたかもしれない(とは行っても昔稚内で行商をしていた人に比べればまだ天国であるが)。

今月もやはりメインイベントは「行幸マルシェ×青空市場」への出店であった。今月は丸の内のOLの方をターゲットに買いやすい商品としてスープ(パンプキン、コーン各300円)や出汁(ねこあり昆布、かに)などのほか、持ち回り行商で評判の良いスープカレーなどを用意したが、液体のため重量があり、商品の総重量がリヤカーの積載重量ぎりぎりで、運搬するのはなかなか大変であった。

緊急事態宣言が明けて暫くコロナが落ち着いているからか、人通りは先月よりも増えており、マルシェの各店舗を覗く人も増えてはいるようだ。今回は前回沢山お買い上げいただいた鉄道ファンのMさんは所用のため来店できずとあらかじめ連絡があったのは残念であったが、元同僚が数名来てくれたほか、新御徒町勤務で常連のニシン好きのNさんが休暇中にわざわざ板橋から駆けつけてくれたのは感激である。まだまだ一般のお客様よりは、過去にご縁のあった方の縁故販売が中心であるが、そうした中でも2度目の来店の方がぽつぽつあったのも励みになるし、初めて礼文島出身の方、天塩出身の方にお立ち寄りいただいたのも嬉しい。礼文の方来店については、早速礼文町長に報告である。しかし何といってもサプライズは、当店の看板商品「中山粉にんにくん」の生産者中山さんが稚内から応援にきてくれたことだ。たまたま所用で東京来られたとのことだが、忙しい仕事の合間を縫っての来訪で、「にんにく100%の本当においしいニンニクですよぉ!」と実演販売をしてくれる。おかげで随分売れたし、セールストークの勉強にもなったが、人のご縁を感じるありがたいひとときであった。

マルシェ以外の営業としては、11月6日に地元の秋葉神社の年に1度のお祭り”鎮火祭”時に出店してみた。15時に神社の東側で営業を始めたが、鎮火祭開始は16時からで見物客は100名ほども集まっただろうか。神事が暫く続き、その後ようやく17時半頃になって見物人も”火渡り”に参加するのだが、それは神社の東側から西側に渡って西側の出口から出て行くという構造になっており、こちらが待機していた東側の出口には誰も出てこない。せっかく2時間以上待機したのに結果的に空振りであった。やはり、最初はなかなか上手く行かないものである。

また、11月20日はおおとり神社の酉の市だったので、その流れ客を目当てに浅草ビューホテル前で営業してみた。大きな熊手を抱えた人を含みいつも以上に人通りは多かったが、リヤカーを覗く人は少なく、期待したほどではなかった。とはいえ、お祭りなどいつもの日常が少し戻りつつあることを実感した日ではあった。

相変わらず商売と言えるレベルにはほど遠いが、マルシェでのご縁を初めとしてまあまあよい1ヶ月であった。

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