寿司竜日記 2018年11月20日(火)晴れ

本日は、出がけに仕事上のゴタゴタがあり、9時過ぎの到着である。閉店までの残り時間が少ないので落ち着いて飲めるかと気になっていたが、お客様が一杯で今しばらくは遠慮なく飲めそうでほっと一息だ。

早速いつものようにアジのたたきを頼んだところ、アジはあるのだが、アジのアジを引き締める生姜を切らしたという。生姜が切れるほど忙しかったということなのだが、「生姜を切らしてショウガないなあ」などと反省する様子もなく、困ったものである。

さらに追い討ちをかけるように、「この週末はどうでしたか?」とニヤリと声を掛けてくる。「1着の馬から流したんですが、2着の馬は買えなかったんですよぉ」というと、またまたニヤリとして懐から馬券を出す。ボックスと馬連の当たり馬券である。

どうだ!と言わんばかりの表情で、にくにくしい。

Hさんは大当たりでボトルを入れてくれたので、この方は何をしてくれるのかと期待していたが、そんな素振りは微塵もなくさっと馬券をしまいまた他の接客に戻る。こうしてみるといかにHさんが人格者かよくわかる。ある人を良い人だと思わせたければ、ここ寿司竜に連れてくるのに限る。

そのHさんも噂ではあれ以来的中はないようである。前回お会いした時は、連続的中で絶好調の頃であり、ここに来るにも道順を変えないなど、ゲンを担いで来ていたものだが、今はどうだろうなどとマスターにいうと、「ゲンを担いでいるようじゃダメなんですよ」ともっともなことをいう。今の状況ではマスターに何もいうことはできない。

勢いのある寿司竜である。

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