ひな祭りの日に大学時代の麻雀友達3名での往訪である。日に日に悪化するコロナ騒動の渦中であるが、我々の他に3名と2名の予約席があり、少しホッとする。
いらっしゃるお客様いらっしゃるお客様から異口同音に「コロナの影響で大変でしょう・・・」と心配されているが、「元々暇なんで、わかんないんですよぉ」と余裕の表情である。確かにそうだ。いつどのぐらいのお客様が何故いいらっしゃるのか想像できないのがここの良さなのだ。
槍が降ろうがコロナが流行ろうが全く動じない寿司竜は頼もしい存在だが、ここにあのしろアリ大王が居れば鬼に金棒で、絶対にコロナに「感染しないクラスター」の店といってよいであろう。
そのような中、若いころは随分と路上で暴れまわったが今はしろアリ仲間である方のご一行が、「シャリがおいしいシャリがおいしい」と握りをむさぼっており、「そんなにシャリが好きなら」とマスターがネタを載せずにシャリだけ出している。
”しろシャリ”である。
しろアリがしろシャリを食べるほほえましい光景である。他のお寿司屋さんでこのような光景を見ることがあろうか。
このように新鮮な驚きがいつもあることが、コロナに負けない秘訣なのである。