今夜は義理の父宅での宴会用の寿司折を注文しに5時半ごろの往訪で、折を3つほど作ってもらう間のつかのまの会話である。
「♠かねてお話ししている観光の勉強というのはこれなんですが、なかなか面白いですよ。今度旅行業務取扱管理者の試験をうけるんで勉強してるんですが、温泉とかはいいんだけど、鍾乳洞の名前がなかなか覚えられないんですよ。」
『(マスター)鍾乳洞はよくわなんないですけど、尿道ならすぐわかりますね。そんなことよりも、また鶴竜が休場ですよ。困ったもんですね。』
「♠また休場ですか!同じ”竜”でもだらしないですね。何があろうと休まない寿司竜を見習ってほしいもんですよ。」
『(マスター)相撲界のYさんですね。相撲界の土台を食いつぶしてますよ。』
なるほど「鶴竜よしっかりしてくれ」と思いつつ、相撲界のシロアリということなら親近感も湧く。いつかここで会いたいものだとうなずいていると、ちょうどそのシロアリ大王Yさんからこれから来店との電話である。前回のシロアリ大会以降は来店の頻度が多く、かのHさんと暴走族に造詣の深い方との来店頻度覇権争いに割って入りそうな勢いである。
休場などしていると席の確保がおぼつかない厳しい世界がここ寿司竜にはあるのだ。神田のシロアリの世界も厳しいのである。