ほぼ40年ぶりの東京六大学野球の観戦である。
40年前の東京六大学野球は、すでに長嶋茂雄時代の六大学野球の人気には遠く及ばない状況ではあったが、それでも入学すると結構な割合で応援に行っていたような記憶がある。さて、40年後の今はどうかと興味深く出かけた。
当時明治の学生は、早稲田への入学がかなわず不本意ながら明治に入った者も多く、エール交換後の校歌斉唱の時には、早稲田の校歌を歌いたかったなどとつぶやく声もありながら、であればこそより打倒早稲田に燃える複雑な心境での応援であった。
そうつぶやいた明治の学生達も、40年後の今は、すべて昇華し、明治で良かったとの心境だろう。もう少し閑散としているかと予想していたが、思ったよりも観客の多い、明治OBとおぼしき白髪の紳士に囲まれての応援である。
緑萌え立つ春の素晴らしい日和だ。
バックネット裏の特別席に陣取る。おーおー!明治ーっ の校歌斉唱の後試合開始だ。何度聞いても明治の校歌は感激だ。
試合は2対1とリードして終盤に入る。このまま逃げ切ってくれ。最近プロ野球も含めて野球はあまり観なくなったが、1点を争う終盤戦の手に汗を握る感覚を思い出した。ラグビーのゴール前の攻防に負けず劣らず野球も楽しい。
しかし・・・打たれた・・・逆転2ランを。
結果は残念な敗戦であるが、それでもすがすがしい青春時代を思い出した一戦であった。また、来よう、応援に! 頼むぞ、明治大学野球部!!