寿司竜日記 2018年6月13日(水)晴れ

本日は、3名、3名、2名のいずれも男性のお客様で賑わっている中に、久しぶりにひとりで往訪である。いつものHさんやWさんはいない、浅●橋の方もいない、静かに旨いお刺身をいただく、これもまた至福の時である。

ひとり静かに飲んでいると、漏れ聞こえてくるお客様の話が良い肴になるが、今夜の肴は一番奥の3人連れのお客様の話である。

そう、大場政夫の話である。

私がボクシングファンになったのは、その大場政夫とチャチャイチオノイの世界戦からである。あの試合は壮絶だった。初回にチャチャイ自身が生涯最高のパンチといった右フックをまともに食らい、ダウン。なんとか立ち上がったものの足がふらふらで、テレビ解説者は「効いている!足に来ている・・・!!」と絶叫していたが、さすが大場政夫、その後は根性で徐々に盛り返し、最後は12ラウンド逆転KO勝ちをしたのであった。本当すごい試合だった。しかし、その激闘後間もなく、愛車コルベットで首都高速を運転中事故を起こして即死し、現役の世界チャンピオンのままあの世へ行った、その大場政夫である。

★大場が事故を起こしたのは、きっとパンチドランカーだったんだよなぁー。でも、当時コルベットは日本に3台しかなく、他の2台はその筋のヒトが持っていたんだよ。その筋のヒトが、大場のコルベットを街角で見たとき、「生意気な野郎だ!」と難癖をつけようとしたんだけど、乗っていたのが世界チャンピオンの大場だったので、そのまますごすご引き下がったんだよなぁー。★

などと裏話をしているのである(帰宅後大場政夫を調べたら、当時コルベットは日本に2台との記事もあった)。

なるほど、そうこともあったのかもなぁーなどと感心しながら一口また一口とお酒をいただくのだが、このように、お寿司以外にも良い肴が多いのもまた寿司竜なのである。

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