またも煮え湯を飲まされる! 関東大学ラグビー対抗戦明治対早稲田2018

明治大学ファンの期待通り今年の明治は強い。ついに帝京を下し、早稲田をも蹴散らして、久しぶりの全勝優勝を遂げる。

シーズン前の予測ではそのはずが、慶応戦でまさかの敗戦。明治は強いのか弱いのか、疑心暗鬼が生じたものの、慶応戦敗北の反省を生かしついに帝京を撃破。歓喜の嵐に包まれ、やはり今年は強い!との確証を得たのは2週間前である。その余韻が残る今日の早稲田戦は、明治ファン10名まとまって秩父の宮S指定席バックスタンド正面2列目での応援である。

まずは校歌斉唱。回りの人がほとんど皆立ち上がる。回りは明治一色だ。初冬の銀杏の黄色が映える大空の下、白髪交じりの紳士から、青春真っ盛りの少女まで、一心に明治の勝利を祈り、精一杯校歌を歌うのだ。このような場面が他にあろうか・・・。ラグビー早明戦の伝統に感謝するひとときである。

さて、試合は早稲田のペースである。早稲田が展開するとしっかりゲインを切ってくる。明治は展開してもむしろじりじり後退する。フォワードがアタックをかけても早稲田の激しいタックルに前進を止められる。苦しい展開だ。時々組むスクラムは、先の明治・慶応戦、明治・帝京戦同様かなりのプレッシャーをかけているが、さすが早稲田、スクラム中心の戦いにさせない。激しい攻防の末に、何度か早稲田の展開に明治ディフェンスを破られ、後半25分には、とうとう18点差をつけられてしまう。勝つためには最低3トライ必要な大差だ。明治ファンは意気消沈・・・言葉が無い。

しかし、ここから明治が意地を見せる。39分までに2トライ2ゴールを上げ、4点差に迫る。最後の1プレーでトライを挙げれば逆転勝利の場面まで持ってきた。奇跡よ起これ!

早稲田のキックオフをキャッチした明治の最後の攻撃が続く。明治の激しい攻撃、早稲田の必死の守り、息詰まる攻防だ。そして、最後に明治がノットリリース・ザボールの反則・・・奇跡は起こらず・・・ノーサイド・・・。

18点差から勝利の可能性がある場面までよく迫ったが、全体的には早稲田の試合巧者振りが光った試合だった。やはり、早稲田は強い。

結局、明治は強いのか弱いのか。今は弱いと言わざるを得ないが、大学選手権で早稲田にリベンジをし、そして再度帝京を破ることにより、やはり明治は強かったと言わせてくれ。頼むぞ、明治大学ラグビー部!

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