希望の星・・・良い響きだが、珍しくママから言われた言葉だ。
8時頃空席確認の電話を入れたところ、「・・・今日はガラガラで●●さんは希望の星ですよ・・・!」と褒めてもらったのであるが、これしきのことで希望の星とは、何とも寂しい星ではある。それでもお店に到着するまでにはどなたかお見えになっているだろうと希望をもって寿司竜に向かうが、到着してみると残念ながら誰も居ない。お店は究極のメンバーのみである。
しかし、たまには静かな夜も良い。いつものとおり、まずは光り物か・・・と思案して、鰺のたたきを頼むが、「ごめん・・・あることはあるんだけど今夜のはあまりよくないんで・・。」と、ネタはあるのに出さない。質に自信のないものは出さないという寿司職人の矜恃はさすがである。「それでは」と、しっかり昆布で締まったヒラメをいただく。
ほどなくして、定番の鉄火巻きからにぎりであるが、何故かわからないが、いつもは頼まないイカが食べたくなって注文する。すると・・・
おっ!これは・・・まさか・・・。
である。これは誰が握ったのか・・・。こんな技を使える者がこのお店に居るのか?辺り一帯を見回すが、マスターとママ以外HさんもWさんも居ない。信じたくはないが、やはりマスターが握ったようだ。
信じられな~い!
実際に握っているところをうっかり見逃したので、もしかするとどこかで買ってきたものかも知れない。もう一度頼んでみれば良かったが、このネタの名称は何というのだろう。イカのスペシャル握りにいくら載せか?
お客様が居ないと、意外なことが起こる寿司竜である。