今夜は早めの到着である。まだお客様は居らず、予約のお盆が奥に3つ、手前に2つ置かれているが、着座するやいなやいきなりトリコ●●ブルーの話である。
「トリコはよく調べて見ると来てるんですよ。なのになんで来てない印象になるんですかねぇ。全然とりこ●●じゃないよなぁ、一番人気が多いのに来ないからかなぁ。」
確かにこの10戦で馬券にからんでない(4着以下)は、3回しかない。つまり、10回のうち7回は配当を出せる状況であったのだが、それはすごいことだ。着外の時は買わず、3着以内の時だけ買うようにすれば、皆笑顔だったはずであるが、結局皆泣いているのはどうしたわけだろう。
ともかく、確かにトリコは見直した。たいしたものだと「寿司龍のお客さんでそういう方いますかね。あまり活躍してないように見えて実は活躍してる人は」と聞いたところ、「寿司龍のお客さんは、駄目だ駄目だと言われて本当に駄目だというお客さんしか来ないのよ。」
なるほどとじっと手を見つつ、Hさんが来るのを待つ自分であった。