連休明け最初の往訪である。緊急事態宣言期間明け初日のつもりが、残念ながら緊急事態期間が延長になりお酒が駄目のため、今回も持ち帰りである。
5時過ぎの往訪であったが、奥に若手が2名談笑中である。マスターはというと早くも5時過ぎにして手鍋に玉子を割り終わり、これから大得意の玉子焼きを焼こうかという状況である。玉子焼きを焼くということは、比較的お客さんがあるということなのだが、奥の2名は卑猥さんのお連れの方で、後ほど卑猥さんらが数名合流する予定であるらしい。
そのような中、一番手前の席に着座して握りを2人前注文し、マスターが握るのを見ながら久しぶりの会話である。
「マスターもお元気そうで何よりです。Hさんやほかのシロアリの方々も変わりないでしょうか?」
「変わりようがないですよぉ。聞くまでもないじゃないですかぁ」
確かにそうである。変わりようがあるのならば、シロアリとは呼ばれないであろう。それでいいのだ。皆コロナにも感染せず元気のようで一安心である。
そして程なく卑猥さんのグループが合流したほか、お一人のお客様も来店である。
そのお客様に対して寿司竜係の者から「先日は急にお休みして済みませんでした」といきなりお詫びをしているので何事かと思ったら、ゴールデンウイークの谷間の4月30日(金)は事前予告無しにお休みしたらしいのである。それを知らずに来店したお客様は愕然としたであろう。
やはり、雨が降ろうと槍が降ろうと休まない責任感の強いマスターと係の者が一体となって命がけで営業する寿司竜ではあるが、往訪の際は念のために営業確認をする方が良さそうである。
しかし、急に休もうと、どんなにマスターにいじめられようとここに来ざるを得ない、不思議な吸引力のあるお店である。