寿司竜日記 2025年8月26日(火)晴れ 相思相愛

5時半ごろ到着。奥には、赤兎馬の一升瓶と、もう一組の予約席がある。

先週金曜日はランチを休んで病院に検査にゆくとのことだったので、多少心配しての往訪であるが、マスターは特に落ち込んだ様子もなくいつもと変わらない感じである。

「検査の結果はどうだったんですか?」

「検査は無事終わりました。原因は分かったんで、これからどう治療してゆくのか先生と相談しながら決めます。それはそれでいいんですが、週末歯がなんか変だと思っていたら、どうもわずかに残っていた自分の歯が欠けちゃったみたいで、その歯を支えにしていた入れ歯がガクガクなんですよ。しかも、そのかけた歯を飲みこんじゃったみたいで・・・。ホント、この年になると次から次にガタが表面化して嫌になっちゃいますね。もうこれからは、健康でビンビンなんでことはなく、どこもかしこも悪い中でごまかしごまかしやっていくしかないですね。」などと、ある種の悟りを得たかのような表情である。

足の不具合についてもそんなに楽観できるものでもないようだが、何しろ他に行くところがない人のオアシスであるこの場所を守ってもらわなくてはならない。だましだましでも何とか頑張ってもらいたいものだ。

と、そこへ、赤兎馬の主であるミッキーさんが到着。大きな活舌のよい声で店内が明るくなる。ミッキーさんはミッキーさんで、お母さんの介護でいろいろあるようだが、「毎日毎日大変ですよ~~!」などと言いながら、ちっとも大変そうに感じられない明るさは素晴らしい。しかし、そんな明るいミッキーさんにも悩みはあるようだ。

「今日は珍しくTさんから呼び出しがなかったんですよ。いつもは朝7時ごろからLINEに連絡があるんですが、すぐ既読にならないと怒るんですよね。」とぼやいている。

それはなかなか大変だ。辛いことだろう。

「そういえばうちにも連絡があったんですよ。ジャリパンをゲットしたよ~なんてのが来てましたね。」と係りの者。ジャリパンとはTさんもなかなかお茶目である。

そんな話をしているところに、そのTさんが来店。

ミッキーさんの表情が曇るのかとおもったら、満面の笑みで嬉しそうである。いつも強制的に呼び出され、迷惑そうな話しぶりだったのが、全然そんなそぶりは見られず、活舌のよい大きな声で、次から次へとTさんにいろいろと話しかけている。Tさんからミッキーさんに話しかける隙も無いくらいだ。

Tさんがミッキーさんを好きなのは聞いていたが、実はミッキーさんもTさんが好きだったのだ。

相思相愛のカップルが嬉しそうな、今夜も幸せな寿司竜である。

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