赤兎馬 三国志に出てくる名馬である。一日に千里を走るという。
赤兎馬 Hさんが愛飲する名酒である。今夜も、テーブルの中央に凛とましまして一帯を睥睨している。その主は今日も健在で意気軒昂ある。
赤兎馬が中国の名馬なら、日本の名馬はどうか。ウィキペディアで調べてみた。
坂上田村麻呂には亜久里黒、源義経には青海波、武田信玄には黒雲、織田信長には白石鹿毛、豊臣秀吉には奥州驪(おうしゅうぐろ)となだたる武将には、それを支える名馬がいる。妻の名は残っていなくとも、馬の名前は残っている。
また、名馬には、ドラマがある。武将と女性のドラマは残っていなくとも馬にはドラマが残っている。
鏡栗毛(かがみくりげ)
山内一豊の愛馬。織田信長の馬揃えの際、一豊の妻・千代は貯えていた嫁入りの持参金を夫に渡し、名馬鏡栗毛を購入させた。馬を買った経緯は、ある商人が東国一の馬を売ろうと連れて来たが、あまりの高さに誰も買う者が無く、仕方無く帰ろうとした所を山内一豊が買った。それを聞いた信長が「高い馬だから、信長の家の者でなければ買えないだろうと持って来た馬を、浪人の身でありながらよく買ってくれた。信長の家も恥をかかなくて済んだ」と喜んだ。
膝突栗毛(ひざつきくりげ)
島津義弘の愛馬で、長寿院栗毛(ちょうじゅいん くりげ)とも言われる。木崎原の戦いにおいて敵将との一騎打ちの際に、膝を折り曲げて義弘の危機を回避した。
太平楽(たいへいらく)
豊臣秀頼の愛馬。天下一と評された名馬であったが、大阪の陣で主人を乗せることは無かった。
さて、寿司竜で名馬といえば、競走馬である。シンザン、シンボリルドルフ、ディープインパクト、オルフェーブル・・・いくらでも名前が出てくるが、それらをしのぐ最高の名馬がいる。Wさんの持ち馬TB号である。重賞レースで活躍し、いつかG1も夢ではない。TB号は、寿司竜のシロアリたちの希望の星なのだ。TB号は、どや街の矢吹ジョー、孤児院の伊達直人なのだ。走れ!行け!頑張れ!負けるな! われらがTB号!!