破れ鍋に綴じ蓋(われなべにとじぶた)
今夜は本来ふるさと稚内往訪予定であったが、コロナショックのため飛行機が欠航となり、久しぶりにカウンターに着座しての飲食である。
開店後間もなくの往訪であるが、すでに奥には暴走族に造詣の深い方の一団が歓談中であり、真ん中あたりに金融政策に超詳しい方の席が用意されている。「これからシロアリ軍団も来そうだし、さあ、今夜も忙しくなるぞ!」とマスターは気合満々で玉子焼きにとりかかる。
さて、冒頭の言葉である。やはりお店での話題はどうしてもコロナ問題になりがちだが、今夜はそこから派生してアベノマスクから安●首相の奥様の話になる。
「あきれ婦人、ワーストレディなどと言われているんですよ。でも破れ鍋に綴じ蓋って言いますから、合っている夫婦なんですかねぇ」とマスターのコメントで出た言葉だ。よく聞く言葉であるが、正直に言うと正確に意味を知らかなったので調べてみると「破損した鍋にもそれ相応の蓋があること。どんな人にも、それにふさわしい伴侶があることのたとえ。また、 両者が似通った者どうしであることのたとえ。」とある。
なるほどである。
自らを省みるとともに、忙しそうに働くマスターと係りの者を見てみる。素晴らしい破れ鍋である。素晴らしい綴じ蓋である。