寿司竜日記 2020年11月26日(木)晴れ

コロナ第3波がいよいよ深刻化し、世間では会社の飲み会が再度禁止となるなど締め付けが厳しくなる中での往訪であるが、やはりその影響もあってか珍しくお客様不在で、あまりうれしくはないが、マスターと差しの状況である。

「ねえ、聞いてくださいよぉ。今年の競馬の成績を計算してみたんですが、なんと回収率が79%なんですよぉ。配当割合が75%としたら、大変な勝ち越しですよぉ。自分で言うのもなんですがぁ、競馬の天才ですねぇ」といきなりコロナどこ吹く風の自慢話である。言いたくて言いたくて仕方のないという表情である。かわいい。

しかし、複数の競馬場で毎回各10レースぐらいやるとして、1日数十レース×開催日でいうと、かなりのレースをこなしているので、エクセルを使わないマスターとすれば損得の計算をするだけでも結構時間をとられるだろうに、ましてやもっと時間のかかる毎レースの馬券を考える時間もすごいだろう。まったく大したものである。感服する。頭が下がる。すごい。涙が出る。

とひとしきり感動したあと、当方の島根県での就職活動の顛末を報告する。

「先週採否の連絡がきたんですが、結局ダメでした。残念ですがすっぱりあきらめて、これからは行商の検討をしますよ。でも、行商と言えば、シロアリ大王などはものを売るのは上手そうですね」と言うと、

「シロアリ大王は昨日来ましたよ。渡●さんといっしょになったんですが、小池知事から、5つの「小」にしなさいと言われているのに大きな声でしゃべってましたねぇ。でも大王はものを売るのはどうかなぁ。油売るのはうまいけど!」と、まあまあのネタである。

そこに珍しく係りの者が話に割り込んでくる。「陪審員のことに興味があるんですけど、詳しい方いないかしら!」

博識なシロアリ大王なら陪審員制度のことに詳しいだろうが、シロアリ大王が陪審員だったらどんな判決を出すだろう。興味津々であるが、犯罪を犯してシロアリ大王に裁かれるのだけは避けたいものである。もしかすると、痴漢など一定の犯罪は予め陪審員がシロアリ大王とに決まっていれば、犯罪をしようとする奴も震え上がってそれが抑止力になるかもしれないなどと想像してしまう。不思議な力を持つシロアリ大王である。

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