寿司竜日記 2023年6月28日(水)晴れ 幸せな配席

今夜も5時過ぎに一番乗り。まだ照明も点いていない階段を降りてゆくと、ちょうどカウンター中央付近で係の者がお盆を持って考え込んでいる。このお店で何かを思案するという高級な風景はめったに見ることが無いので新鮮な思いで様子を眺めているが、なかなかこちらに気づかない。やや暫くして、ようやく気づいて「ああ!いらっしゃい!!」と着席を促される。

いったい何を思案していたのかと聞くと、予約のお客さんの誰と誰を隣り合わせにするか、誰と誰は隣り合わせにしないかということを考えていたとのこと。

(当方)「配席についてじっくり考えるなんて、さすが係の者ですね。シロアリなんか考えているようで考えていないですもんね。」

(マスター)「いやシロアリは考えが浮かばないんですよ。」

と図星の指摘をいただくが、やはり寿司竜は、何も考えずただつまらないダジャレでお客を翻弄し、自分が楽しんでいるだけではないのだ。本当にお客さんにこのお店を楽しんでもらおうと考えているのだ。すばらしい(涙)。

そこへ、「名古屋出張の帰りなんですよ。たいした用事でも無いんだけどね。」などと陽気な雰囲気で、Y山さんの到着である。このY山さんは、なかなか面白そうな方でシロアリタイプにも見えるが、結構お偉いさんとのことなので、締まったシロアリということかもしれない。

そしてさらに、関西の一流D大学の出身で、(昔は)締まったイケメンのOさんが到着。今夜は弟さんと待ち合わせとのことだが、後ほど来られた弟さんも確かにイケメンである。お兄さんにはかなわないが・・・。

そして、最後にミッキーさんとHさんが到着して、今夜もきっちり満席になるが、結局係の者は配席について、何を悩んでいたのか不明のママである。

しかし、席について解ったのは、大王や引きずりさんのことである。いつも一番手前の席と相場が決まっているが、やはりなるべく他のお客様を隣に座らせたくないのだ。それが寿司竜の幸せな配席の秘訣だったのだ。

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