6時前に往訪。奥に男性1名のみであるが、本来Mさんの指定席である一番手前に着座する。静かなスタートである。
いきなりマスターがカウンターから客席の方に乗り出してきて、「Yさん(大王)の写真見ました?」と聞いてくる。「見ましたよ。Hさんがメールで送ってくれました。」「本当に信じられないぐらいにきれいでしょ。芸能人以上ですよ。」「マスターだって若い頃はすばらしかったじゃないですか」「いやあ比べものにならんらいですよぉ」と一応謙遜する。
「でも、若い頃は誰でもきれいなもんですよ」「それにしても、きれいですよぉ~。でも逆に、なんて変わり果ててしまったことか・・・」と涙ながらに語るが、最後は納得である。
「でもYさん今日は来るんじゃないかな」などと言っていると、一番奥のお客様のお連れ様3名(美しい女性2名と男性)が来店である。さらに電話が鳴り、「あっ、Hさんかな」というと暫くして、Hさんが来店。さらに電話が鳴り、「あっ、悶サンかな」と言っているとどうやら違うようであるが、ともかく続々お客様が来店である。
羽生結弦とはいかなくとも2回転はいきそうであるが、「もうそんなの無理ですよぉ」といいながら、珍しくまじめに手を動かしている。緊急事態が明けて、誰の力も借りず、再び己の包丁の腕で生きて行く”そこに板前”の覚悟が伝わってくる、迫力のある週初めの寿司竜である。