寿司竜日記 2023年7月10日(月)晴れ 存在感のある方

今夜は5時過ぎの到着。未だ「営業中」の看板も掛からず、電灯も点いていない階段を下ってゆくと、待っていたかのように玄関ホールにいた係の者がすぐに「いらっしゃい!」と店内へ案内してくれる。今夜の係の者は、休み明けのせいか、身のこなしが軽やかである。

カンター上にはいくつか予約のお盆があり、そのうちの一つには焼酎の一升瓶が置かれている。ミッキーさんのボトルかと思って確認すると、Wさんのプレートが掛かってはいるがHさんのボトルのようだ。ミッキーさんのボトルとは違ってきちんと蓋がついているのは流石である。ボトルに蓋がついているのは当たり前のように思うが、最近の寿司竜はその当たり前のことが当たり前になされるとは限らないのだ。身のこなしの軽やかな係の者の様子から見ると、今週は安心していられそうだ。

そんな好印象でスタートした週明けであるが、30分経っても誰もお客さんが来ない。

(マスター)「今夜は出足が遅いねぇ」

(当方)「しろありだとしても現役のひとはこの時間はまだ仕事中で来れませんもんね。」

(マスター)「いやいや大王は現役時代から仕事してないから大丈夫でしたけどね」

(当方)「でも、先日大王に会ったとき、地元のスナックも最近行かなくなったと言ってましたけど、体調大丈夫ですかね。」

(マスター)「なあに、何の問題も無いですよ。あれは自分が行かなくなったんじゃなくて、来ないでくれと言われているだけですよ。」

などと、居ないときでも存在価値はないが存在感はある大王の話で持ちきりとなる。

が、話題にしたのが大王だったのがよくなかったのかもしれない。1時間経ってもまだお客さんが来ない。流石に大王の話で1時間はきついなと思っていると、ようやくHさんの到着である。

存在感も存在価値もあるマスターをHさんに引き継いでほっと一息の月曜日の寿司竜である。

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