競馬の祭典ダービー明けの往訪。ダービーでダノンが来たので、もしやと期待して入店すると、カウンターの私の席に、真新しいボトルが置いてある。それも私の席だけでなく、ミッキーさんの席にも。
Hさんからの気持ちとのことである。そう、苦難の末、とうとうダービーを的中させたのだ。それも結構な穴を。
ダノンのオーナーもダービー制覇まで苦難の道のりだったが、Hさんも、マスターに”惜しい惜しいのHさん”といじめられ続けた苦難の道のりだった。しかし、とうとうその汚名は返上だ。今日からはダノン一筋”ぶれないさすがのHさん”と呼ばれるだろう。
ともかく、寿司竜でも久しぶりの朗報だ。昨年のGブチくんの結婚以来だろう。
しかし、マスターによれば、この朗報はレース後間もなくGブチくんからスロット店でジャンジャンコインを出していたWさんにも伝えられたらしい。Wさんも同じダノンの馬を買っていたので、自分も的中と大喜びで出ているスロットを投げうって自宅に戻りレース結果を確認したら、なんとダノン違いだったのだ。ダノンは2頭で出ていて、Wさんが買っていたのは、来ない方のダノンだったのだ(涙)。
ダノン2頭出しが故の悲劇である。いつものように1頭しか出ていなければ、ダノン応援団としては皆が的中したのだろうに。なかなかうまくいかないものである。
Hさんのうれし涙とWさんの悔し涙が錯綜する中、我関せずとミッキーさんが明るく朗らかに来店である。