今年は早明戦の切符がほとんど手に入らない。今年は久しぶりに全勝優勝だ、その瞬間を見たい、との思いが明治ファンにあるからである。有望な若手が成長し、ついに・・・ついに・・・ついに帝京を撃破し、そして早稲田も木っ端みじんに打ち砕くであろう、その姿を確実に見てみたい、明治ファンの思いがよく解る。
そのような中での慶応戦だ。確実に全勝をキープして帝京戦を迎えたい。昨年は苦杯を喫したが、今年は大丈夫だろう。しかし、慶応も先の帝京戦では意外と善戦している。油断は禁物だ。
今にも雨が降りそうな秩父の宮、今日は昨年よりも観客が多く、当日券はスタンドの端の方の席のみであり、初めてゴールポスト裏での観戦である。
明治のキックオフで試合開始。守る慶応サイドのゴールポスト方面に陣取る私めがけて明治大学が怒濤の攻撃だが、慶応も伝統の炎のタックルで応戦。なかなかゴールに近づいてこない。そのうち明治のミスを突いて慶応の反撃が始まり、あっというまに明治陣内ゴールライン付近で慶応ボールラインアウトである。そして、先制トライを許す・・・。
いかん、これはいつものパターンだ。攻撃時間は長いが得点には結びつかず、一気の反撃であっさり失点、大丈夫大丈夫と思っているうちに、いつしか試合終了となってしまう、それは避けてくれよ、と祈る。しかし、その後も同じように怒濤の攻撃ではあるが、慶応ディフェンスを打ち破るには至らず、何とか得点はしたが失点もする展開で前半終了(明治12対21慶応)。
苦しい展開だが、これを突破しなければとても帝京・早稲田には勝てない。そして後半開始。連続展開での得点こそ無いが、スクラムでは圧倒している。慶応ボールスクラムでも、相手をめくりあげ、まともにボールを出させない。長い歴史上慶応にこれほどスクラムで圧倒したことはないのではないか。これだけスクラムに差があれば、最後は何とかなるだろう。少し楽観気分となるが、しかし、結局最後にゴールを割ることができない。ようやく終盤に逆転して24対21となり、勝てるかもという状況になった矢先の38分、再逆転トライを許し敗戦・・・言葉が無い・・・・・・・・・。
何故なんだ、強いはずなのに何故勝てないんだ、明治。でも本当は強くないのか、明治。その答えを帝京戦で見てみよう。