寿司竜日記 2021年2月22日(月)晴れ

今日は最高気温が20度を超え、春本番のような陽気である。お酒は7時までなので早めに往訪すると、ちょうど到着したばかりの大手町勤務とおっしゃる若いイケメンの男性のお客様がカウンター中央付近に着座されており、奥には3名分の予約席、そして入り口付近には「W」と書かれた掛札のついた焼酎の一升瓶が用意されている。そこで、いつも税務に詳しいMさんが着座する一番入り口付近の特等席(マスターと十分な距離が確保できるうれしい席)に着座すると、ほどなく金融に超詳しい方が奥の3名席に先着である(”先着”とは良い響きである)。

「おっ!お早い到着ですね。他の方もそろそろですか?」

「僕は窓際族だから会社から早く出られるけど、他の人たちはちょっと仕事を片付けてから来るんでもう少しですね」

「そうですかかぁ、でも今日は暑かったから、窓際じゃ大変でしたねぇ」

と、窓際族に詳しいマスターの軽妙な会話で今夜もスタートであるが、この金融に超詳しい自称窓際族の方は、その実態は窓際族とは真逆の大変な方なのに、ここ寿司竜にお見えになるときは、いかにもシロアリ窓際族のような雰囲気を醸し出して下さり、お店の雰囲気になじんでいる。シロアリと言っても誰も疑われない。他のシロアリたちも、肩が凝らずに同席できる素晴らしい人徳をお持ちである。

しかし、”窓際族”という言葉は久しぶりだが、このコロナの時代に窓際族はどうしているのだろう。もともとほとんど出社する必要が無かったものが、テレワークの時代となって完全に出社する必要がなくなり、副業に精を出しているのだろうか。はたまた、このコロナ時代にこそ何か活躍の場を見つけ、生き生きと働いているのだろうか?今度その実態をこの件に詳しい大王に聞いてみよう。

そんなことを考えていると、悶さんが到着、続いて「W」さんのボトル席にはHさんが到着して、Wさんの持ち馬R号の話になる。

Wさんはそのことを言わなかったが、先週出走したらしいのである。残念ながら勝つまでにはいたらなかったが、見せ場は作り、賞金も稼いだようで、マスターの評価では今後は楽しみとのことなので、次回に期待したい。今回は、前回の芝からダートに変更してのに出走だったが、新しい道で素質を開花させ、いずれはこの時期に行われるG1のフェブラリーステークスに出走して欲しい。

若い者の中には、「楽して給料をもらえる」と窓際族をうらやましがる者も居るらしいが、このWさんの愛馬には、窓際族とは無縁の光り輝く存在になって欲しい(動物も人間も若いうちは夢も可能性もあってよいものである)。

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