寿司竜日記 2021年12月18日(土)晴れ 徳

今日は常連さんが集まっての忘年会であるが、家庭内トラブルのため1時間半遅れての参加である。1時開始のところ、3時半頃にお店の入り口地上部分に到着すると、シロアリ大王の声が日銀通りに漏れ出しており、相変わらす元気な姿が想像される。その勢いに怯みながらも恐る恐る階段を降りる。

入店すると一番手前から大王、悶ちゃんチーム、Wさん・Hさんチーム、超絶さんチーム、卑猥さんチームの布陣であるが、大好きで大好きでたまらない係の者を呼び止めていろいろ話を

している大王と悶ちゃんチームの隣に着座する。親しいメンバーの集まりとはいえ、席はアクリル板で区切られておりうっとおしい。やはりコロナで始まりコロナで終わる一年を象徴している風景ではある。

着座すると早速大王から今年のラグビー早明戦の話題である。

「見ましたか?ひどい試合でしたね。全然試合になっていませんよ。やはり明治はフォワードでもっと前へ前へ行かなくちゃ駄目ですよぉ」「帝京に負けようがどこに負けようが構わないけど、早稲田にだけは負けちゃいかん!」と憤慨している。

よほど腹に据えかねたのか早明戦の話がいつまでも続いているが、他のメンバーはというと相変わらず競馬で盛り上がっている。今年の成績が5割を切るという我らが重鎮Hさんがとりまとめて、メインレースに投票するが、結局いつものとおり当たらない。当たることを期待してはいけないとはいいながら、これもこの一年変わらぬ風景である。

さて、今夜の料理は、里芋とゴボウの煮物、助子煮、マスターの玉子焼き、刺身盛り合わせ、握り(マスター得意のいなり寿司付き)であるが、最後にHさん差し入れのケーキが振る舞われ、お土産には悶ちゃん差し入れのチョコレートまである。至れり尽くせりである。

途中参加のせいでもあるがあっという間に時間は過ぎ、楽しそうに談笑していた皆さんともお別れの時刻である。皆が「マスター今日は美味しかったです。楽しかったです。ありがとうございました。」と笑顔で去って行く。このように皆に喜ばれ感謝され、このコロナの一年を何とか乗り切ろうとしている寿司竜であるが、これは本当にマスターと係の者の”徳”のなせる技であろう。

まだまだコロナは油断ならないが、来年も皆が楽しく談笑できる寿司竜であって欲しいと願いながら、落ち葉の舞い散る冬の道をひとり自転車で帰路につくのであった。

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