寿司竜日記 2022年8月22日(月)晴れ 蟠桃

今夜は6時頃の往訪。

奥に紳士風の4人連れの方々と金融に超詳しい方が居て、中程に卑猥さんグループの予約席がある。月曜日なので引きずりさんが居るかと思ったが居ない。

今夜は珍しい果物”蟠桃(ばんとう)”をマスター宛に持参である。

~「蟠桃」:三千年に一度開花・結実するという桃の木。この実を食べると不老不死だと言われている。~

といったようなことが、先日行った東京藝術大学大学美術館で開催されている展覧会「日本美術をひも解く」に出品されていた楠部彌弌の作品「彩埏蟠桃文花瓶」の解説に書いてあった。

昔日本史を勉強していて、江戸時代の学者「山片蟠桃」という人が”夢の代”という凄い本を出したと言うことで、”蟠桃”という字は見たことがあったものの、どんな意味なのか考えたこともなかったが、たまたまこの「彩埏蟠桃文花瓶」の解説で果物のことだということが解った。

しかも不老不死の果物とあれば是非この寿司竜のラブラブ夫妻に食べてもらわねばということでネットで調べてみると売っている。最初山形県の農家に注文しようとしたが売り切れで、ようやく長野県の農家から入手である。

形が珍しい桃だ。普通の桃をつぶしたような形で、確かに御利益はありそうな気がする。

私は見たことも聞いたこともなかった桃だが、他の人はどうかと思って聞いてみると、誰も知らない。競馬や落語やいろいろないわれなど何でも知っている博識なマスターも知らない。本日お越しの世の中に知らないことは何もないと思われる金融に超詳しい方も知らない。ちなみに、この金融に超詳しい方は大学入試の時の選択科目は世界史だったとのことだが、「僕でも何でも知っているわけではないですよ」と謙遜するこの金融に超詳しい方の知識を少し広げることのお手伝いをしたことが少しうれしい。

それにしても、今まで知らなかったことを知ることはうれしいことだが、その珍しい商品を買おうと思えばネットで調べてすぐ買える時代になったことも改めての驚きである。

「最近蝉が鳴かないような気がしますね。どうしたんですかねぇ。でも、蝉はメインイベンターを張れないって知ってます?・・・・セミファイナルって言いますからね。ウッヒッヒッ!」

目の前にはネットのネも関係ないそこに板前が陣取って、くだらないジョークを言い続けている。世の中の進歩何するものぞと頑張っている姿がいじらしい。

やはりこの方は、不老不死の桃を食べなくても長生きをしそうに思えてくる寿司竜である。

シェアする

フォローする

%d人のブロガーが「いいね」をつけました。