正月明け第2週目初日、今日から本格的に仕事始めの人も多いだろう、そんなことを思いながら6時半頃到着すると、一番奥にボクシングに超詳しい方の一団、常連さんらしいお一人様、そしてカンター中央にミッキーさんが陣取り、その手前もすべてお盆があって今夜も満席である。
ミッキーさんは今年初めてお目に掛かり年始の挨拶となるが、実は密かに放っているクノイチからの情報で今日の昼も来ていたことが解っていて、「昼も夜も大変ですね」などと和やかな挨拶となる。それにしても、ミッキーさんの会社は寿司竜からそんなに近くは無いのに、昼も夜もわざわざこの神田までお越しいただきありがたいことだ。”そこに板前”に代わり心密かに心の中でお礼を言う。
私の放っているクノイチはマスターには面が割れているが、寿司竜的には悶絶さん、超絶さんに匹敵するなかなかの美人である。マスターによれば、ミッキーさんも美人の手の者を抱えているらしい。その名は”ミッキーガールズ”という。
一度店内で同席したことがあるのだが、その”ガールズ”は一番奥、私は一番手前で距離がある上、パーテーションが邪魔をして、マスターが身震いするという素晴らしい”ガールズ”をよく確認できていないのである。今度はミッキーさんに頼んで、お一人か多くてもお二人でお越しいただき、ジェームズノートンを交えてゆっくり寿司竜の将来を語り合いたいものである。
と、そこに電話が鳴る。マスターはすぐに「これはHさんだな!」とずばり当てるが、Hさんからの電話は、「次回寿司竜に行かない日」の連絡だった。それを聞いてミッキーさんが驚く。「次回行く日を連絡するのは解るんですけど、行かない日を連絡するんですね。凄いですぅ~。」と、ミッキーさんはピュアである。
大王ならこんな反応はしないなと思っていると、今日は来ない日ではないHさんが到着し、ミッキーさんの隣に着座して仲の良い二人は楽しそうに語らう。そしてその二人を邪魔するかのように卑猥さんが到着する。卑猥さんは本日が今年初めてだ。いつもはお取引先様をご案内しての来店が多いようだが、今夜は違うらしい。暫くするとお連れの若いプリプリの美女が到着する。これは”卑猥ガール”である。卑猥さんと”卑猥ガール”とのラブラブ状況を邪魔してはいけないので、二人の話に割り込まず、その姿も良くは見なかったが、さすが暴走族に造詣の深い卑猥さんの手の者だ。豪快なエンジン音を想像させるような華やかな美女である。
そんなこんなで、またもや入店できなかった引きずりさんには可哀想だが、年始早々華やかな寿司竜である。