寿司竜日記 2023年10月13日(金)晴れ 親孝行な人

今夜は5時半頃の往訪。カウンター中央にベテランの男性と年配の女性のペアが一組と、手前にミッキーさんのボトル。

マスターはそのお客様の相手をしているため、今夜は陰で係の者との会話。

「もうお嬢さんも大きくなったんで、家族みんながそれぞれ自分の面倒を見ているということでしょうが、お嬢さんが小さいときは、休みの日には遊園地に連れて行ったり、夏休みには海に連れて行ったりと、マスターも家庭サービスやったんですよね。」

「もちろんやりましたよ。」

「でも大変ですよね。平日は日々面倒くさいお客さんの相手をして、休みは家族サービスしなくちゃいけないし、休む暇ありませんもんね。」

「そうそう、とくに夏休みの自由研究なんか、娘は自分で出来ないもんだから、お父さんの出番で結構大変だったんじゃないかな。でもそんなこともあってか、娘が作文で、『将来はお父さんの後を継いでお寿司屋さんになる!』なんて書いてましたよ。」

ほほう、それはすばらしい。最近見ないお嬢さんであるが、その志を思い出して、是非このお店を継いでもらいたいものだ。

と思ってマスターを見ると、カウンター中央のお客様の相手をしている。

「孫とひ孫はどちらがかわいいですか?」

などと聞いているところを見ると、このお客様は、お孫さんの居る男性とそのお母さんということなのだろう。

「孫もひ孫も可愛いでしょうが、息子さんはどうですか」とまたまたマスターがたたみかけるが、そのお母さんとおぼしき人は

「可愛いとかもあるけど、やっぱり息子は頼りになるのよ!」

そうであろう。この寿司竜に母親を連れてきて美味しいお寿司を食べさせるような奇特な人は、親孝行で頼りになる人に違い無い。今夜はすばらしい親孝行の光景を目にしてほんわかした気持ちになる。

超絶美人、東京見返り美人、普通美人など、美人と一緒に来る寿司竜もすばらしいが、親孝行として元美人のお母さんを連れてくる寿司竜もいつにも増してすばらしい。

ふと見ると、いつの間にかミッキーさんは居るが、Hさんはいない寿司竜である。

シェアする

フォローする

%d人のブロガーが「いいね」をつけました。