今夜は台風である。同僚が早々と家路を急ぐ中、念のため寿司竜に営業確認の電話を入れる。トゥルルルー・・・トゥルルルー・・・「はい、寿司竜でございます!」と元気なママの声。台風の中でも微動だにしない寿司竜。
雨はさほどではないが、少し強い風の中、7時半頃寿司竜へ向かうと、2組のお客様。Hさんはいない。確か、前回の台風の時もいなかった。台風だから早々と家路につくような方ではないはずだが、さては、どうしているのだろう・・・・などと思いながら、カウンターの席に座る。
ふとしたことから、ママと娘婿の条件の話になった。
♥婿さんの条件は、健康で、思いやりがあり、働く意欲があることね。他は何もいらないわ。
とのことである・・・・。「健康」と、「思いやり」まではまぁ普通でよく解る。問題は「働く意欲」である。婿に求めるものが、自分が得られなかった後悔を娘にさせたくないとの思いからだとすると、ママは働く意欲のない夫に苦々しい思いをしたことになる。
と、マスターをみると、一生懸命働いている。本当に一生懸命だ。そうだよな、マスターのことではないよな、マスターのことを言っているわけがないじゃないか!
と否定しようと思っても、もしかしたらそうかも、いやそうにちがいないなどと思えてくるのである。どうしてだろう・・・・。どうしてなんだろう・・・・。